【投資学習特化FP】何に投資すればいいのシリーズ02:新興国株【株式会社BFPホールディングス】
新興国株はハイリスクハイリターン
みなさんこんにちは!
「金融商品を売らない投資と財務の専門家」、BFPホールディングスです。
本日は初心者~中級者に向けた
「何に投資をすればよいのか?」シリーズ第2弾、
『新興国の株式』についてお伝えいたします。
定型文になってしまい恐縮ですが本記事は、
「○○に投資をすれば儲かりますよ!」という話ではありません。
各商品の概要・現時点でのメリットデメリット、
一言コメントなどを添えたものとなります。
あくまで自己責任で、皆様の投資決定の参考や学習材料としてお役立てください。
概要
新興国とは、世界の中で
『政治や経済が発展途上にある国や地域』を指します。
新興国に投資するメリットはずばり成長性。
生産年齢人口が増加していくに伴い、
その国「全体」の経済規模が増加するといわれ、
注目されています。
つまり乱暴な言い方をするなら
「企業自体の成長戦略が横ばいでも、人口が増えれば消費が増える!だから企業は成長する(株価が上がる!)」
という考え方です。
主な新興国としては、
ブラジル、ロシア、インド、中国の各国名の頭文字を取った「BRICs」や、
ベトナム、インドネシア、南アフリカ共和国、トルコ、アルゼンチンの「VISTA」のような
「注目の新興国のグループ」、
またそれ以外の「今後に期待」といった様々な国家がございます。
メリット
1.利回りが高い傾向がある(特に、投資信託の場合)
新興国ファインド(投資信託)を見てもらえばわかりますが、
その多くは高い利回りで運用されています。
日本取引所グループの統計データによると、
2021年6月現在、東証一部上場銘柄の有配会社の平均利回りは1.86%、
東証2部上場銘柄の有配会社平均利回りは2.05%です。
※出典:日本取引所グループ『その他統計資料』
それに対して、
新興国型のファンドの中には、10%や20%といった運用利回りを記録しているものもあり、極めて高いことが分かります。
利回りが高い状況であればあるほど、
短期間に大きな収益も見込める可能性があり、
新興国型ファンドならではの特徴といえます。
※ただし、しばしば問題になりますが新興国の投資信託は「タコ足配当」、いわゆる「投資による収益でなく、投資家から集めたお金で配当を行っている」見せかけだけのファンドもあるのでご注意ください。こんなものを平然と銀行窓口で販売するなんて、日本は一体どうなっているのでしょうね。
2.経済成長率の高い国が多い
冒頭にもお伝えしましたが、
新興国というのはこれから大きな経済成長が見込める点です。
先進国株に比べ、新興国株の方が評価額の振れ幅が大きいということは
『リスク』ということにもなりますが、
投資の世界でリスクが大きいと言うのは、
大きく上昇する可能性もあるということです。
デメリット
1.リスクが高い
先ほど、新興国株の方が評価額の振れ幅が大きいことについてのメリットを取り上げましたが、もちろんデメリットもあります。
新興国の中には政情が不安定な場合や、
市場規模が小さい傾向にあるからです。
また、市場の法整備やコンプライアンスの基準が先進国よりも低く、
上場するにあたり先進国では上場できない場合でも、
新興国市場なら上場できるケースもあります。
このように様々なリスクがあるため、慎重な判断が必要です。
余談として、日本でもかつて証券取引場の黎明期(できたばかりの時)がありました。
小型銘柄の上場などを行うマザーズ市場ですが、
なんと1号案件は反社会的勢力と付き合いがある企業であったという不祥事が後から発覚しました。
こういった「変動幅によるリスク」だけでなく、
情勢的なリスクも頭の片隅に置いておきましょう。
2.情報収集が難しい
先進国と違い、情報源が少ないことや、
その情報が正確なものであるのかの判断が難しいこともデメリットの一つです。
その国自体が伸びていく予測がついたとしても、
どの会社が成長するのかの分析は非常に難しいです。
このため、新興国株への個別株投資は情報収集のための時間が長くかかってしまいます。
まとめ
こういった属性から、新興国は
「下手に個別銘柄に投資をするのではなく、ETFで指標(日本でいうと日経平均とか)の上下に値動きが連動する銘柄に投資をしましょう!
え?手数料の高い投資信託?
あれは金融機関が手数料を儲けるためのツールなので9割ゴミです。
選択肢から外しましょう。
今回はこの辺で。
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